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私は、このたびの企画で、幸運にも「お宝賞」に選ばれ、新番組「イギリスお宝鑑定団ポーン・スターズ」の舞台となる質店Regal Pawnを訪れました。そこは、巨大ガレージのような場所で、客が自由に商品を見比べることができる開放的な空間でした。
出演者3人はとても友好的でした。ボスはBig Mark、相棒はLittle Mark。そこで、小柄な私は、最初の自己紹介で、背をかがめながらI'm Little Honda.と言ってみたら、大変喜んでくれました。また、Big MarkにDo you mind if I hug you?とささやいたら、すれ違うたびにギュッと抱きしめてくれました。こうしたリアクションがうれしかったですね。

はじめに、マスコミ各社の方々が出演者3人を熱心に取材しました。その中で、Big Markが、専門外であっても、歴史あるものを文化的遺産と考え、敬意を持って、掘り下げて調べていくと話したことに感銘を受けました。その後、私とMarkの意見交換や私が持ち込んだブリキ玩具の鑑定が行われましたが、冒頭でMarkが古玩具の真贋を見極めるとき、箱のにおいを嗅ぐと話したことに驚きました。古玩具の箱には、経年による独特のにおいがあり、私もそれをオリジナルかどうかの判定要素としているからです。
Regal Pawnでは、今のところ、古玩具の取扱いは少なく、持ち込んだお宝の鑑定については、専門外のためセレモニー的になりました。それでも、年代やバージョン違いなどについての細かな質問もあり、専門外のものに対する研究心や意欲の高さを感じました。

現段階では、店内にアンティークのコレクターズアイテムは少ないように見えましたが、イギリスは長い歴史のある伝統国家です。これから続々と店に歴史的アイテムが持ち込まれるものと思います。出演者や番組の1年後が楽しみです。

本多徹

私は16年前に北原照久さんの写真集を書店で見て以来、日本製の古いブリキ玩具に魅せられ、自分の心の琴線に触れたものを吟味しながら選択し、コツコツ収集しています。今回のお宝は、その収集過程で北海道の方から譲っていただいたものです。今から100年以上前、1900年~1910年のお宝です。実は、このお宝は玩具研究者の多田敏捷氏の所蔵物で多田氏の写真集に掲載されていたそのものということがわかりました。写真集に掲載されているものと、染みや汚れなどの1点1点が全く同じ位置にあり、譲っていただいた方に問い合わせたところ、判明したものです。そのときは、大変感激し、お宝には物語があると実感しました。古いブリキ玩具の逸品は、個人的所有物というにとどまらず、所有者責任を持って、大切に受け継がれなければならない文化的遺産であると思います。
北原氏: 100年以上前の玩具で、これだけ状態が良いのは非常に珍しい。この時代のものはブリキとブリキをハンダで留めていたので、取れたり壊れやすいのですが、奇跡的に箱付きで良い状態で残ってますね。
この玩具がイギリスでどう評価されるのか楽しみです。
小川氏: このストーリーを読んで、お宝に興味を持って、それを手に入れて、そして調べて、ビンテージを知って、こういうものを大切にしなきゃというビンテージに対する姿勢にすごく胸を打たれました。
これをイギリスに持っていって、「日本製のものです!」とかましてやりたいですね。

この【木製の競馬ゲーム】は折りたたみ式で全長1mもあり、ハンドルを回してアンチモニーで出来た馬を競わす玩具です。 英国製のスーツと帽子を愛用するとてもおしゃれな祖父が、1949年にイギリスを訪れた際に現地で目にした競馬に感動して、街の片隅にあった小さな玩具屋で買ってきた物です。 私は子供の頃、その時の話を聞くのが大好きだった。未だ見ぬ異国の風景を思い描いて”ワクワク”した事を今でも鮮明に覚えている。そんな私に、祖父はスコッチウィスキーを傾けながら、夜遅くまでいろんな事を話してくれた。 祖父亡き後、私が譲り受けてその時の想い出と共に今も大切にしている。 この状態で残っているのは、イギリスにもないと確信している。 将来オールドな雰囲気のスコッチパブをやり、一番目立つ場所にこれを飾るのが私の夢です。
北原氏: 持ち主のおじいさんが1949年にイギリスに行った時に買ってきて、これが当時のものなのか、それよりも古いものなのか微妙なところなのですが、箱に入っていて鉛で出来ている馬達も全部揃っています。
ストーリーとしても、オシャレなおじいさんがスコッチウイスキーを傾けながら、いろいろなお話をしたり・・と、その人とおじいさんの思い出があり、物語性があって良いなぁと思いました。
小川氏: おじいさんがイギリスに行った時に、競馬を見てすごく感動したんだと思います。このおもちゃがいいものなのかどうかは関係なく、その思いにほだされるままに買ったんでしょうね。だから、多分スコッチウイスキーを飲みながら本当に楽しそうに話されたのだと思います。それが「将来、スコッチパブやりたい」と孫に受け継がれたりして、ものの価値以上のストーリーに感動しました。
名作”ジョンの魂”発売、そして”イマジン”発売前の1971年1月22日に日本でされた、最も充実した時期のサイン。本人がサインした日の日付までいれているサインは未だかつて見たことがありません。いただいた方の話によると、この日、有楽町の交通会館にあるパスポートセンターに行った際、偶然にもジョンと洋子さんに「遭遇」。パニック状況の中、それを見て洋子さんがにっこり笑ってジョンに「サインしてあげたら?」と、バッグの中からabkco社のレターヘッドと万年筆を取り出してサインをして下さったそう。その二日後銀座の画商で掛軸を購入、歌舞伎を見て大粒の涙を流した。という記録が残っており、他の日の二人の行動を知られること、そして充実感と優しさが感じられるサインです。自分も「ジョンに会えた」と”想像”で胸躍ることができる宝物です。
北原氏: ジョン・レノンは長く日本に住んでいたので、可能性はすごくありますし、実際、僕も会ったことがあります。
オノヨーコさんが「サインしてあげたら」といういきさつも大変良いですし、それで、ジョン・レノンはメッセージを発信しているわけじゃないですか。音楽だけじゃなくメッセージを。
「心を開いてイエスって言ってごらん。すべてを肯定すると答えは見つかる」という私の大好きなジョン・レノンのメッセージがあるんですが、ジョン・レノンって言葉でみんなを元気にさせているんですよね。
小川氏: この方が直接、ジョン・レノンから頂いたものではないんだけども、この話が本当だとすればスゴイ。自分自身がその場に遭遇したらどうなるんだろう!って、自分がその場にいたように追体験させてくれたような感じですね。その時、オノヨーコさんはこういう風に言ったんじゃないかな?とか、読めないこのサインから感じられて、是非これを推したいなと思いました。
3年前に他界した父の遺品です。 「集める」という事が趣味だった父。 普通の鉛筆もデスクに何十本。プラモデルも未使用のまま何十個。レコード、ナイフ、時計、お酒、洋服、メモ帳まで何十冊と集めていました。 残念ながらお宝と言える代物ではありませんでした。 その中でも、この万年筆は気に入って処分せず手元に置いてあります。お値段がどの位するものなのか全くわかりませんが、父が購入した当時はそれなりの値段がしたと母が言っていました。特に右のプラチナ万年筆はセルロイドで出来ていて、懐かしい雰囲気が気に入っております。 (プラチナ創業70周年に作られた物の様です)
北原氏: 万年筆はコレクターズアイテムになっているわけだし、3本のうち2本は蒔絵だと思います。何年につくられたものか、復刻のものかは写真だけなのでわかりませんが、状態にもよりますが、当時つくられたものだったら相当な価値があると思います。
蒔絵は当時から高いので大事にしていると思います。それから、うち1本には富士山が描かれていて、富士山が世界遺産になったというタイムリーな絵ですね。
小川氏: 収集癖を持っている方ってたくさんいますが、そういう人って、家族からはガラクタを集めてると言われ、時には嫌な顔をされながらも色々なものをシコシコ集めていくんですよね。きっと、この方もそうだったんじゃないかなと思って、“男の性”みたいなものを感じました。
その方が亡くなってその遺品を見た時に、ご家族の方はお父さんを思い出すんだろうな、というところがいいと思います。

私のお宝

数年前、ニューヨークのRRLで購入したワークブーツ。たまたま通りがかって入ったんだけど、そこのショップスタッフに「あなたはライトニングを作ってる方ですね」なんて言われたもんだから、うれしくなって高かったけど思わず購入しちゃった。「ライトニングもワールドワイドになってきたな~」とホント、感激した。このブーツは1930~’40年代頃のもので、素材はホースハイド。昔の馬革って現行品と比べると分厚くって本当に丈夫なんだよね。この皺の出方も、革好きにはたまらないポイント。ホテルに戻ってこの皺をニヤニヤ眺めながら酒を飲んだもん。ソールもオリジナルのキャッツポウソールが付けられている。ちなみにCURRINSというメーカーで、今でもワシントン州でオーダーメイドブーツを作ってるみたい。結構な頻度で履いてるんだけど、コイツを履くと「もっともっとライトニングを頑張って作ろう!」って思ってしまう、俺の“やる気スイッチ”なんです。

私のお宝

イギリスのポーンスターズに見せて自慢したいものは、恐らく、1930年代に作られたイギリスの銀製ティーポットとシュガーポット、クリームピッチャーのセットです。ティーポットの全長が約30センチ。実物も印刷物などでも僕自身これ以外に見たことがない、非常に珍しいもので、作者も不明です。
さすが紅茶の国イギリスだとうならせるセットで、車の形、シルバーの輝き、車体の先からお茶やミルクが出るデザインなど、逸品だと思います。飾って楽しんでいますが、車好きの来客があればテーブルに並べて囲み、他のポットで入れた紅茶でも、このセットが目の前にあるだけで、なぜか実においしく感じるから不思議です。当時の持ち主もテーブルにこの3点セットがあり、紅茶を入れて家族や友人たちとアフタヌーンティーのひとときを過ごしただろうと想像すると、時空を越えたところで同じ物を通してつながる感じを覚えます。評価がいくらと付くのか楽しみです。